・北条早雲 悪人覚醒篇
著者:富樫倫太郎
出版:中央公論新社
「戦国時代」「下克上」の嚆矢である北条早雲の「伊豆討入り」が描かれるシリーズ第2作。
それもあって、「悪人覚醒篇」なんでしょうが、
…う~ん、もうちょい「悪人」の方がいいかなぁw。
どっちかって言うと、幕府の勢力争いに巻き込まれて、已む無く「討入り」って流れになってるんですよね
最終的には「理想」の実現のために「敢えて悪人に」と、自らの意志を持って進むんですけど、そこまでのお膳立てが結構受け身。
(もっとも幕府の勢力争いが原因という流れ自体は、最新の学説に沿ったものとも言えそうです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9D%A1%E6%97%A9%E9%9B%B2)
敵役の「茶々丸」はナカナカ強烈なキャラ。
ただコレって、「信長」って感じもありますけどねw。
それにしても「応仁の乱」以降の室町時代の政治勢力の関係図って、もはや「魑魅魍魎」が跋扈するような、つかみどころのない世界ですな。
だからこそ、この「早雲」のまっすぐなあり方が活きてくるってのもあるんでしょうが。
さて、続きをいつ読みますかね。