・IQ
著者:ジョー・イデ 訳:熊谷千寿
出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)
新刊案内を読んでて、ちょっと気になって購入。
コレはなかなか面白かったですよ。
主人公は黒人の若い無許可探偵で、頭の回転の速さでコミュニティの事件を解決している。
ある事情で資金が必要になって気乗りしないまま着手したラッパー絡みの事件と、
「アイゼイア・クインターベイ」が「IQ」となる過去の経緯が並行して描かれて、
ちょっといい気分になるラストに繋がります。
愛憎半ばする過去の「相棒」。
現在の事件で久し振りに「相棒」となる、この「ドッドソン」がナカナカのキャラです。
まあ小悪党なんですが、嫌いになれませんね。
友達になりたくはないけどw。
「真相」は割と早いタイミングで察しがつくので、「ストリートのホームズ」ってのはどうかと思いますが、テンポの良さと、キャラの多彩さで最後まで楽しめます。
ラストの引きは「続編」への予告…でしょうな。
楽しみです。