・戦闘妖精・雪風<改>
著者:神林長平
出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)
日本の傑作SF小説として、ずいぶん前から名前は聞いてたんですが、読む機会がなく…。
先日、なんかヒョイと本屋で目について、「読んでみるか」とAmazonでDL。(田村書店さん、すみません。ほかの本を買わせていただきましたw)
いやぁ、こんな話とは思ってもみませんでした。
最近読んだのだと「スカーレット・ウイザード」の宇宙船、懐かしだとアルカディア号のトチローみたいな人工知能が組み込まれた戦闘機が主人公と丁々発止でやって行く話。
…と思ったら、そんなコミュニケーションはないんすな。
機械と人間の阿吽の呼吸的なチームワーク。
そこにコミュニケーションを見出した積りが…ってな感じで、クールなラスト。
でも一抹の…。
続編がどういう方向性に行くのかは知りませんが、機械と人間の境界線を問いつつ、ドライな世界観を打ち出しながら、どこかウエットってのは面白いバランス。
80年代の作品ですが、極めて現代的なテーマにもなってるように思います。
さて続編。
読みたいとは思ってますが、畳み掛けるように…にはならないかな?
スラスラ読めるエンタメSF…とはチョイと趣が違うので。
一応、次をDLはしておいて、読む機会を待とうかと思います。
そういう「気分」になったとき用にねw。