・生きるとか死ぬとか父親とか
著者:ジェーン・スー
出版:新潮社
会社帰りに梅田の蔦屋書店に寄ることが時々あります。
イベント何かやってることもあるので、ホームページを覗いてみたら、スーさんのイベント告知が。
「行ってみたいなー」
と思ったんですが、その時点ですでに「満員御礼」。
まあ、「オトナ女子の会」ですから、そもそも参加資格はなかったような気もしますがw。
で、その案内に「新刊」のことが載っていて、読んでみる気になりました。ラジオの帯番組始めたので当分本はが無理かなぁと思ってたんですけど。
<20年前に母を亡くし、気づけば父は80歳娘は40代半ば。
一時は絶縁寸前までいったけれど、いま父の人生を聞いておかなければ、一生後悔する。
父と娘をやり直すのは、これがち最後のチャンスかもしれない>(帯)
今年2月に父をなくしました。
僕自身が父親の人生をどこまで知っているのかと言う点で言うなら、相当心もとないです。
じゃぁ、「聞いておきたかったか」と言われると、それもまた微妙ではあるのですが…。
ただ父と母のことは、もしかしたら母に聞いておくべきなのかもしれない。
本書を読みながら、故郷で独り住まいをする母のことを何度も頭に浮かべ、そんな風にも漠然と思ったりしました。
その一歩がナカナカ…なんだけど。
親子ってのはそれはそれで難しいトコあるよね〜。
覚悟を持って本書を書いたスーさんも、父の側にいる「あの人」には踏み込めてない。
その人生の深みにおいては、ご両親と並ぶものがあるかもしれないけれど。
今までのスーさんの作品とは随分と趣の違う一冊です。(まあ随所で笑えますが)
正直、自分としても向かい切れなとこもあるかな〜、と。
もう少し経ったら読み直すかも。
こういうのが刺さる歳になったし、境遇にもなった、つうことですね。