鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

逃げ切れる人はいない:読書録「未来の年表2」

未来の年表2  人口減少日本であなたに起きること

著者:河合雅司

出版:講談社現代新書

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ベストセラーになった前作の続編。

前作は年代をベースに「何年後に何が起きるか」と整理して論じていましたが、本作では「これから何が起きるか」を、住まい・家族・仕事・暮らし・女性という切り口で整理しています。

http://aso4045.hatenablog.com/entry/20170620/1497947464

 

社会がどういう風に変わっていくか

という視点では前作の方が分かりやすいし(もともとその意図で書かれた訳ですし)、俯瞰図として優れてたと思います。

その「俯瞰図」を踏まえた上で、

「さて自分にどんなリスクが降りかかってくるか」

と我が身に引き寄せて考えるのに、本書は役立ちます。

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まあでもまずは前作を読んどくべきだとは思いますが。

 

前作そして本作の最大のポイントは、

「高齢者が増えると、社会や仕事、日常の暮らしはこうなりますよ」

と言う点にあります。

読んでて痛感するのは、僕自身がその「鳥羽口」に間違いなく立っていること。

そして社会の状況は既に急速に高齢化社会・人口減少社会に向けて変化しつつあり、今生きているどの世代も「逃げ切れる」ことはない…ということです。

結局、社会は世代の相互関係によって成立してる訳ですからね。

 

本書は「じゃあどうするか」についても言及しています。

しかしまあ、この歳になるとやれることは限られるかなw。

それでもやれることをやれる範囲でやってくしかないでしょう。

一番は「老け込まないこと」。

ありきたりながら「健康」でしょうなw。

 

作者は今後も「未来シリーズ」として書き続けて行くとのこと。

3作目を読む必要があるかどうかはなんとも言えませんがw、前作・本作については一読の価値はあると思いますよ。

 

読んでると暗い気分にはなってきますけどね〜w。