鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

厨二病、全開!w:読書録「アルマダ」

・アルマダ<上・下>

著者:アーネスト・クライン  訳:池田真紀子

出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)

f:id:aso4045:20180414204302j:image

 

スピルバーグの映画「レディー・プレイヤー1」の原作者(原作邦題は「ゲーム・ウォーズ」)の新作。

http://aso4045.hatenablog.com/entry/2017/12/25/172859

個人的には結構前作が面白かったので、こちらもダウンロードしてみました。

 

前作が「未来」の話だったのに対して、本作の舞台設定は「現代」。

未来から過去(主に80年代オタク文化)を追想していたのに対して、本作では80年代から続くゲーム文化やSFオタク文化を「現代」において身につけ、満喫する登場人物(高校生)が主役となってます。

ずっと身近で、自分を投影しやすいキャラクター設定なってるって言うコトですな。

 

実際、物語の3分の2位までは、ストーリーは「オタク趣味」「厨二病」を思う存分爆発させるためのお膳立てくらいの印象です。

まあ終盤にはそこらへんがストーリーに食い込んできて、なかなかグッとくる展開にもなるんですが…。

 

そういう意味では、<乗れる/乗れない>は、前作同様、分かれるかもしれません。

僕は当然、「乗れた」方w。

作品としては前作の方が出来がいいかもしれませんが、趣味の爆発のさせ方はこっちの方が上かなぁ、とかw。

 

結論。

「お好きな方は楽しめると思いますので、どうぞ」。