・アルマダ<上・下>
著者:アーネスト・クライン 訳:池田真紀子
出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)
スピルバーグの映画「レディー・プレイヤー1」の原作者(原作邦題は「ゲーム・ウォーズ」)の新作。
http://aso4045.hatenablog.com/entry/2017/12/25/172859
個人的には結構前作が面白かったので、こちらもダウンロードしてみました。
前作が「未来」の話だったのに対して、本作の舞台設定は「現代」。
未来から過去(主に80年代オタク文化)を追想していたのに対して、本作では80年代から続くゲーム文化やSFオタク文化を「現代」において身につけ、満喫する登場人物(高校生)が主役となってます。
ずっと身近で、自分を投影しやすいキャラクター設定なってるって言うコトですな。
実際、物語の3分の2位までは、ストーリーは「オタク趣味」「厨二病」を思う存分爆発させるためのお膳立てくらいの印象です。
まあ終盤にはそこらへんがストーリーに食い込んできて、なかなかグッとくる展開にもなるんですが…。
そういう意味では、<乗れる/乗れない>は、前作同様、分かれるかもしれません。
僕は当然、「乗れた」方w。
作品としては前作の方が出来がいいかもしれませんが、趣味の爆発のさせ方はこっちの方が上かなぁ、とかw。
結論。
「お好きな方は楽しめると思いますので、どうぞ」。