鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

別に「エリート」になるための本じゃない:読書録「NEW ELITE」

・グーグル流・新しい価値を生み出し、世界を変える人たち  NEW ELITE

著者:ピヨートル・フェリクス・グジバチ

出版:大和書房(Kindle版)

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別に「エリート」を目指そうと思って読んだわけじゃないですよw。

この作者の「世界一速く成果を出す人は、なぜ

メールを使わないのか」が結構面白かった記憶があって、

http://d.hatena.ne.jp/aso4045/20170327/1490610762

その彼が見てきた「エリート」ってどんな人なんかな〜って興味と、自分の子供たちのことを考えた時、未来で働く上で「どういうロールモデル」を例示できるかってことが知りたかったんですよね。

 

…全然そんな本じゃなかったですw。

「未来の働き方」

まあ、これは書かれてるかな?

と言うか「働き方」の本です、これは。早い話が「世界一速く〜」の延長線上にある作品。

グーグルを出て、日本での経験も積んだ上での「アップデート版」ってとこでしょうか。

 

そう言う意味じゃ(前作も読んでるし)「驚き」がある本じゃないですかね。

自分の「今」を踏まえて、ワーカー、リーダー、マネジャー、経営者等として、「どうあるべきか」をチェックするような作品…と言った方がいいかな?

まあ「自己啓発本」って須らくそんなもんとも言えますが。

 

これからの時代、自分でモチベーションを生み出せるクリエイティヴな人材(NEW ELLITE)でなければならない…という課題認識から、

常に学び続けること

素早く、直感により決断を下し、行動すること

会議やプロジェクトのやり方、人材育成への取組み方アップデートすること

なんかが論じられています。

 

グーグルでの経験や身近な事例を引き合いに出してくるスタイルを「具体的」と見るか「お手軽すぎる」と感じるか、ってのは意見が分かれるかな?(僕は中間くらいw)

でも例えば人材育成について、「自己認識」と「自己開示」が日本においては決定的に不足しており、特に「自己開示」の不足は「マネジメントスキルの問題である」と断言されてるところは、耳が痛いけど、頷けるとこでもあります。

 

<自己開示はマネジメントスキルです。日本の職場で自己開示が進まない原因の1つに、マネージャーにマネジメントスキルがなさすぎることが挙げられます。>

 

その認識のもとに、心理的な安全領域の環境を作ろうとしたり、1on1ミーティングを取り入れたりしたんですが…確かにスキル不足だったな〜。

反省すべき点は山ほど、です。

 

このタイミングでそう言うことを気づかせてくれた点で、僕は本作を読んで良かったと思っています。

そう言う入り方をするのに、いい感じの本でもあります。

(続けて何作か出版が予定されてるようです。乗せられるのも業腹な気がしなくもないですがw、気が向いたら読んでみようかな)

 

ま、ちょっと「NEW ELITE」ってブランディングは、どうかな〜とも思いますがw。