鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

18年は変革の年!…個人的にw:読書録「大前研一 2018年の世界」

・大前研一 2018年の世界〜2時間でつかむ経済・政治・ビジネス 今年の論点〜

著者:大前研一

出版:インプレス(Kindle版)

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昨年暮れに開催されたセミナーの内容をまとめたムック本。

セミナーですからね。

すごく分かりやすいし、それでいて整理されてます。

見方を変えれば、大前氏の主張の「サマリー」みたいなものなんで、(「低欲望社会」とか、作品を読んだことのある人には)目新しいものはあまりありませんが。

ただ書籍に比べると「日本」に対する絶望感と言うか、諦観は色濃く出てます。安倍政権に対しても非常に批判的。森友とか加計とかじゃなくて、政策そのものへのネガテイブな評価ですので、大前氏の批判の方がより厳しいとも言えるでしょう。

 

2018年は大変革の年!

…と言うのは、世界や日本はともかくw、僕個人として強く認識しています。

2月に父が亡くなり、6年を過ごした金沢を離れ、4月からは大阪で勤務。

しかも今までとは仕事の内容も大きく変わるようです(実はまだハッキリとは分かってないんですがw)。

間違いなく人生の大きな節目。

ま、「人生100年時代」と考えれば「折り返し」ですw。

 

緩やかに美しく衰退していく日本の「はじまり」

 

大前氏の(皮肉を込めた)指摘通りだとしたら、「その中で自分をどう位置付けていくか」はなかなか悩ましいことかもしれません。

昨日、読んだ内田樹さんの記事と同様、

http://blogos.com/outline/285630/

大前氏も「個人としてのあり方/生き残り」を(日本政府や大企業への諦観とともに)語っています。

その中で生産性が低い間接業務にたずさわるサラリーマン(=ホワイトカラー)への評価は極めて厳しい。

…けど、それって「僕」のことなんですよね。

 

新しいことをやることになるのは、まあ面倒ではあるけどw、自分をリエンジニアリングするには丁度いい。

それが「時代」の要請でもあり、そこで新たに身につけたことが「後半戦」への足がかりにもなる。

…と前向きに考えようと思ってます。シンドイこってすけどw。

 

世界や日本がどうなっていくか?

それはなんとも言えませんが、スピード感だけは間違いなく上がっているし、複雑さも深まっている。

本書で評価されてたティラーソンは既に電撃的に解任されてますし、安倍政権の苦境もココに来て…って感じです。

僕自身は安倍政権の経済政策には賛同できるトコが少なくないんですが、大前さんから見れば「遅い」し、「的外れ」だし、「浅い」んでしょうね。

ここんところの答弁や政権運営を見てると、うなずける面もあるかなぁ…。

 

こうなると「緩やかに」衰退することすら許されない時代が来るかも…。

そんな危機感も最近は感じたりもします。

だからこその「自分戦略」なんですが、後半戦の僕、前半戦に備えなきゃいけない子供たち。

悩ましいなぁ…。