鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

知識ゼロじゃ難しいと思いますが:読書録「知識ゼロからの人工知能入門」

・知識ゼロからの人工知能入門

著者:清水亮
出版:スマート新書(Kindle版)

知識ゼロからの 人工知能入門 (スマート新書)

知識ゼロからの 人工知能入門 (スマート新書)

 

  

もともとは「スマート新書」と言う新しい新書が手に取りたくて読んでみようかと思ったんですが。
アマゾンで調べたら、Kindleアンリミテッドで無料で読めることがわかって、結局そちらの方で読みました。
タダに惹かれて、手に取りたいと言う元々の気持ちを捻じ曲げたと言う事ですねw。

 

内容としては人工知能の歴史を踏まえながら「人工知能とはどういうものか」を解説して、その可能性まで言及しています。
人工知能の研究者でもありますからね。かなり見通しはポジティブ。

 

<深層強化学習が意味するのは、「ゲーム化が可能なあらゆる問題は人工知能のほうが人間よりもうまく解決できる」ということ(中略)
株取引、国家戦略、広告戦略、営業戦略、組織運営など、さまざまな問題が人工知能によって解かれるようにようになるだろう。>
<AIが食料を自動供給し、調理も行い、会社の経営戦略から何から何までやってくれる>

 

僕自身はそうなるかどうかについては相当懐疑的だし、なるとしても相当時間かかると思ってますが、かなりのことが人工知能で代替できるようになる可能性は想定すべきだと思います。

 

それを、
「仕事が奪われる」
と悲観的にとらえるのではなく、
「人間が人間にしか出来ないことに専念できるようになる」
と捉える。
そして、
<知能革命後の世界で一番価値が高いのは、思いやりがあり、真心を持って人と接することができる人に違いない。>
…ポジティブな上に、実にモラルのある未来像!
ここまで楽観的にはチョットなれないけど、そうなればいいな、とは思います。

 

新書で94ページ。
30分くらいで読めたかな?
まあ知識の整理としては丁度いいかも。

ただ知識ゼロじゃキツイけど、人工知能に興味を持ってる人にとっては、物足りないでしょうね。

…割と難しいね、ターゲットがw。