鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

新しい「お楽しみはこれからだ」:読書録「みんなの映画の100選」

・みんなの映画100選 あのシーン あのセリフ
著者: 長場雄(絵)、鍵和田啓介(文)

みんなの映画100選

みんなの映画100選


和田誠さんの「お楽しみはこれからだ」はすごい好きな作品だったんだけど、新しいのはもう出てこないんだろうなぁって感じ。
さすがにそれは仕方がないだろうと思ってるんだけど、この本を見かけて何だか懐かしい気分になりました。
絵を書いてる人と文を書いている人は別だけど、映画からセリフを一つ選んで、それについて解説を書くと言うのは全く「お楽しみはこれからだ」と同じスタイル。線だけで表現されたイラストのスタイルもなんとなく似たものを感じさせます。
作品の選び方は極めて個人的趣味なんですけど、まぁ、「そこ」が読ませどころの一つではありますからね。こういう本は。


100作品ある中には見たものもあれば、見たことがないものもあり 。
「お楽しみはこれからだ」が発表されていた頃はちょうどレンタルビデオなんかも出たタイミングで、紹介されてる映画をレンタルで追いかけたりして観たりもしていました。
僕の映画の先生でもあったんだなぁと、今更ながら懐かしく感じたりもします。
じゃぁ、この本を読んでまた見てない映画追いかけるかなと言うと、何作かは見るだろうけれども、あの頃のような熱意はないなぁ、と。
いろんな動画配信がスタートしてて、探しやすくなってるはずなんですけどね。なかなか、映画を見る時間が取れないっていうのもありますけど、でもこれも歳が1番大きいかなw。


なかなか味のあるイラストだし、文章も一つ一つは短いので気楽に読むことができます。本の装丁もちょっと変わってて、いいものを作りたいと言う作者たちの気持ちも伝わってきます。
子供たちに読ませてもいいかなぁと思っています。映画の勉強にねw。


ちょっと残念なのは、「お楽しみはこれからだ」に対する言及がないこと。 こんな本を作る作者たちが知らないわけはないと思うんだけどなぁ。