鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

終盤の盛り上がりたるや…:読書録「天盆」

・天盆
著者:王城夕紀
出版:中公文庫

天盆 (中公文庫)

天盆 (中公文庫)


<「あいつらのお陰で、どれほど俺の人生は楽しかったか。毎日毎日、やらかしてくれるあいつらを、見ているだけで、どれほど俺の日々は面白かったか。その礼に、この命くらいならいくらだってやるさ」
「貴様らは、その己が命与えたいと思えるものもなく、生きているのか」>


「天盆」と言う、まあ「将棋」らしき架空のゲームをめぐる、架空の国での物語。
前半は「青の数学」にも通じる「成り上がり」物語。
それもまた読ませるんだけど、後半から終盤の展開が、何とも…。


ラスト。
「これでいいのか?」
と思わなくもないけど、
「これしかない」
とも。


いやぁ、面白かった!