鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

前読んだ時より「気づき」があります:読書録「リストラなしの『年輪経営』」

・リストラなしの「年輪経営」〜いい会社は「遠きをはかり」ゆっくり成長〜
著者:塚越寛
出版:光文社知恵の森文庫(Kindle版)


明日のセミナーの題材に「伊那食品工業」が取り上げられているので、「事前勉強」のつもりで読んでみました。
確か単行本でも読んでるし、「日本でいちばん大切にしたい会社」で取り上げられてるのも読みました。
その時も感銘を受けたのは間違いないんですが、今回の方がより強く考えさせられました。


・会社は社員を幸せにするためにある
・経営とは「遠きをはかる」こと
・身の丈にあった成長(年輪経営)
・地域への貢献
・会社経営の要諦は「ファンづくり」
etc, etc


地元企業の支援をしていくことが今の職場のメインタスクの一つであることから、こういう「企業のあり方」に強く関心をひかれるんでしょうね。
ある意味、「地方創生」「地方活性化」の中核となるような企業はこういうスタンスなのが最も望ましいように思います。(と言っても、伊那食品工業さんはもう500名弱の企業に成長されてますがw)


前読んだ時にも思いましたが、もちろん完全に賛同できないところもあります。
<経営者は教育者でなければならない>
社員教育の重要性は、最近ますます痛感していますが、それでも「教育勅語」を使うってのは、僕としては賛同できません。
まあ、「教育勅語」の文言そのものはどうこういうつもりはないんですが(素晴らしい理念もあります)、やはり「歴史的背景」が気になります。
「教育者」というよりも「共に学び、成長する」
そういうスタンスであってほしい、ってのもありますかね。


もちろんそこらへんは「考え方」「スタンス」の違い(世代もあるかな?)。
伊那食品工業が素晴らしい会社であり、塚越さんが尊敬すべき経営者であることに異論は全くありません。


さて、明日のセミナーではどんな形で紹介されるのかな?
楽しみです。