鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

課題ファースト、目的ファーストの「働き方」…かと思ったら:読書録「多動力」

・多動力
著者:堀江貴文
出版:幻冬舎Kindle版)

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)


ホリエモン本はなぁ〜」
とは思ったんだけど(乱造されてる感あるからw)、何人かの好意的な評を目にして、つい…w。
でも恐れてたよりは随分と面白かったなぁ。ある意味、これからの時代の「働き方」を考えさせる作品だと思います。
賛同するかどうかは別として…w。


同感できるところも少なくなかったですよ。
「完璧主義」に対するこんな批判。


<「完璧主義者」は、何度もやり直し、一つの仕事ににアリ地獄のようにハマってしまう。目指すべきは、完璧ではなく、完了だ。>
<準備が足りないからと足踏みしていたらいつまでたっても満足いくものはできないのだ。やりたいと思ったら、今すぐやってしまおう。>


あるいは「会議」について。


<無駄な会議を止めるには以下の三原則を守ることが必要だ。
①解決したい問題を明確にする(能書きは捨てて、結論を先に言う)
②必要な情報を集める
③感情論を排しロジカルに判断する>


他にも色々同感したり、考えさせられたり…。
「原液」という考え方も面白かったなぁ。
「人間関係」や「完成度」あるいは「すり合わせ」「下交渉」なんかが重視される「働き方」とは違う、「情報」がフラットになってきた中での「働き方」について、一つのあり方を提示している作品と思います。


「まあ言ってみれば、『課題ファースト』『目的ファースト』の働き方ってことかな」
…などと自分でまとめに入ってたら、最終章が、
<人生に目的なんてない>(とにかく動け)。
いやはや、「先」行ってますw。


とは言え、まだ全ての「働き方」が変わったわけじゃないですからね。「人間関係」「完成度」「すり合わせ」「根回し」「忖度(w)」なんかを重視する「働き方」も根強く残ってます。
会議でスマホで議題と関係ない「自分の時間」を過ごしてたら批判されるってのは普通でしょう。会議に関係してることを調べることさえ嫌がる向きはあります。
ただ個人的にはここら辺も、「変わってくるのかな」とも思ってます。
「何が目的達成・課題解決のために、もっとも有効で生産性が高いアクションなのか」
ということを突き詰めていく中でね。
人口減少の中で模索されてる「働き方改革」ってのは、そういう方向性であるべきでしょう。


ま、それすらホリエモンには「古い」って言われるかもしれませんがw。