鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

乗り切れませんでした:読書録「少女キネマ」

・少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語
著者:一肇
出版:角川文庫


乙一が感涙し、綾辻行人が嘆息した迷走系青春ミステリー>
<読み終えて、三日三晩は放心状態ですごしました。
僕が死んだら、この本を棺桶に入れてほしい。 乙一>(文庫帯)


…そんなにスゴイかぁ?
ってのが正直な読後感。


非現実的な設定に、饒舌とドタバタコメディを持ち込んで、空想的な展開の中に「自分探し」…と言うのは、なんだか最近よく見かけるようなノリのように思います。
「饒舌とドタバタ」を除けば、辻村深月の「凍りのくじら」や「冷たい校舎の時は止まる」なんかにもつうじるところがあるかなぁ、と。


要すれば、「今風の青春ミステリー」。
となると、50過ぎのおっさんにピンとこなくても、仕方ないですかねw。


「映画」絡みのところに期待感もあったんですが、「創作」方面の物語だったので、傍から見てると「何やってんだか」と言う感じもありました。
言及されてる映画作品だと、「ん?それ?」もありましたが、これも「おっさん」目線故かなw。


「結局のところ、厨二病なんちゃうん?」
いや、これは言っちゃいかんな。
息子がどう読むか?
ちょっとそれが気になります。