鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

予想を上回るデキ:映画評「美女と野獣」

記録的ヒット。
と聞いて、「?」だったんですけどね。
ラセター復帰前のディズニーでは一番好きなアニメ映画だったってのもありますし…(復帰以降だと、「魔法のキス」と「ラプンツェル」)。
しかしその予想を上回る出来でした。「オリジナリティ」という点を除けば(アニメまんまのシーンが多いですから)、観終わった後の満足感はこっちの方が上だったかもしれません。



美女と野獣


前半は「なんだかなぁ」って感じだったんですよ。アニメだとスッと入ってくる設定も、実写だと引っ掛かると言うのもあります。(村にいるときの「ベル」って、見方によっては鼻もちならなくないですか?)
それが後半に入るとグングン惹き込まれます。
ここら辺は実写である「役者」の力かなぁ。
ケビン・クラインの「父親」、そして「ガストン」と「ル・フウ」。
特に後者二人の関係は終盤に向けての「見どころ」でしょう。(「野獣は誰」…?)


そしてラストの城での「乱闘」から「復活」。
「魔女」を再登場させたのは、実写版オリジナルの改良点。
そして「復活」でユアン・マクレガーイアン・マッケランエマ・トンプソンらが「姿」を現すと、やはりそこにはそれなりの「充実感」が画面に溢れます
エマ・ワトソンは頑張ってますけどね。
でも彼女だけでは、この映画は支えられなかったと思います。


ま、一番は「ガストン」かなぁ。
「野獣とは?」
と言うテーマと絡めつつ、現代性すら帯びた、興味深いキャラクターに仕上がっています。
それを際立たせる「ル・フウ」のキャラ設定。これも実写版の「改良点」ですな。
(マレーシアで「ル・フウ」の同性愛的設定が問題になり上映が危ぶまれた際、ディズニーがカット・改変を断固断ったという報道がありましたが、これは確かに。テーマ性に関わる部分ですから、ここは)


アニメ版と見比べても全体的にスケールアップして、見応えがあるのは確かです。
広間でのダンスシーン。
あそこは個人的にはアニメの方が上だと思ってますがね。


家族で見に行ったんですが、妻も子供たちも大満足。
我が家でも「大ヒット」と相成りましたw。