- 作者: 大沢在昌
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/03/01
- メディア: 文庫
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読む前は何故か「元・政府機関の暗殺者が結婚して引退していたが、夫の死をきっかけに政府機関から追われることになる」って話かと思ってました。以前読んだ小説(「ガン・ルージュ」)の印象があったのかな?
違ってました。
ヒロインは「現役の政府機関の暗殺者」。
その正体を偽って結婚して、子供も産まれたんだけど、「仕事」は続けていて、しかし夫の不自然な死をきっかけに…
って話でした。
「子供がいるのに暗殺者って…」
とも思いますが、ヒロインのキャラ設定が秀逸で、そこらへんも含めて「ハードボイルド」な設定・展開となっています。「予想以上」に。
これが男性が主人公だったら、ここまでの印象にはならなかったろうな。
ってところに、いくばくかの男女差別的意識はあるのかもしれませんがw、そのことも踏まえた設定なんでしょうね。実に「上手いな」と素直に思いました。
「続編」
ない方がいいかなぁ。ハッピーになるような気がしないし。
ただ息子の成長に視点を置いたら、ちょっと面白いかも。
女性版「初秋」。
ちょっと無理があるかw。