鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

<今>の価値が最も高い:読書録「世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか」

・世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法
著者:ピョートル・フェーリクス・グジバチ
出版:SB Creative


東洋経済オンラインで本書の紹介記事が掲載され、その内容に感銘を受けて、事務所のメンバーと共有しました。
で、本書を購入し、週末にイッキ読み。
やっぱりいい本だと思いますよ。


著者はポーランド生まれで、モルガン・スタンレー、グーグルで働き、今は起業しているようです。
日本在住16年。で、本書も「翻訳者」はなし。


東洋経済オンラインの記事で僕がポイントとしてまとめたのは、
「進捗共有の考え方」
「共用カレンダーの活用」
「リアルタイムコミュニケーションの意義」
本書を読んでそれに付け加えるとすれば、
集合知を活用したクリエイティビティの向上」
「仕事と学びにおける人間関係の活用」
でしょうか。
記事が「ツール」に焦点を当ててたのに比べて、本全体を読むと、「生産性の考え方」や「人間関係の活用」にも結構な比重が置かれているな、と。
これまた非常に興味深く読ませていただきました。


一言で言うと、「<今>の価値を高める」ってことじゃないかと思うんですよね、
進捗共有をその場でやっちゃうのも、共用カレンダーを活用してスケジュール調整のロードを削減するのも、ちょっと声かけてのショートミーティングを多用するのも、「人間関係」から仕事や学びを得ていくのも。
「後でまとめて」じゃなくて、「やれることは<今>やる」「使えるものは/聞けることは<今>アプローチする」「きめれることは<今>決める」。
IT時代における「働き方」というのはこう言うことなんじゃないか、と改めて考えさせられました。
ロジカルシンキングなんてしてる暇はない!>
ってのも、「え?」と思ったけど、読んでみると「なるほどね」。
完全に同意ではないけど、スタンスには共感できるものがあります。


「やろう」と思えば「作業」はいくらでも深掘りできるし、丁寧にやれます。
それが求められる「場」と言うのもあるけど、「対価」を考えればそんな「場」はドンドンなくなっていると言うのが今の時代でしょう。
「10%増し」じゃなくて、「10倍」が求められるグーグルみたいな組織ならなおさらです。
そんな世界では「後でやる」なんて言ってる暇はないわけですね。


さて、我が職場はどうか?
「10倍」が求められる職場ではないかな?業種として一定程度以上の「丁寧さ」も必要です。
しかし「100%」「120%」の精度を求められるかと言うと、それは違うでしょう。そこは「機械」に求めるもの。
「80%」の精度でスピード感を持って、「目的」を意識した優先順位付けを行い、それに沿って<今>やるべきことをやる…と言う意味では、我が職場も同様ではないかと。そうじゃないと求められる「対価」に相応しい「働き」も「成果」も得ることができないでしょう。
その流れが遅れてきてるだけに、これからのスピード感は一層激しいものがあるかもしれないとさえ思います。


まあ、50超えたオッさんには辛い世界ではありますけどねw。
でもそう言う変化は面白くもあるんじゃないか、と。
そう思って、<今>を楽しもうと思いますw。