鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ラノベっぽくもあるけど:読書録「GIVER」

・GIVER 復讐の贈与者
著者:日野草
出版:角川文庫

GIVER 復讐の贈与者 (角川文庫)

GIVER 復讐の贈与者 (角川文庫)


本の雑誌社の「おすすめ文庫王国2017」国内ミステリー部門第1位…と言うことで購入してみましたw。
一人の青年が「複数代行業者」と「なる」物語。
6つの短編+1エピソードの短編で構成されていて、本の冒頭から「遡って」主人公の「過去」が描かれる構成となってます。
(章立てがカウントダウン方式になってるので、これくらいは「ネタバレ」にもならんでしょう)


どことなく「ラノベっぽい」ところがあるなと思いつつ、短編ごとに後味の悪いもの(ミュージシャンを扱った回)や、妙に甘いもの(悪口サイト絡みの回)なんかがあって、なんとなくバラツキ感があると思ってたら、それらを包含したラスト(はじまり)。
なかなか読ませる作品なのは確かだと思います。
「国内ミステリー部門第1位」とまで言えるのかどうかは、ともかく…w。


…とか言って、続編「BABEL」も早速DLしちゃったんで(Amazonで安くなってたしw)、僕も気に入ったといえば、気に入ったんですけどね。
本作はある意味「仲間集め」の物語でもあったので、それがどう展開するのか。すぐに読むかどうかはともかく、ちょっと楽しみではあります。