鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

結局、「ヒト」ですかねぇ:読書録「総理の夫」

・総理の夫
著者:原田マハ
出版:実業之日本社文庫


震災後に書かれた作品ですが、政治的状況としては細川政権発足の時の方が近いかな?
ま、どっちにしても「原久郎」のモデルは明らかに「小沢一郎」だろうなぁ…と。


しかしストーリー的にはそこら辺はどうでもいいのかな?
現在の日本の状況を踏まえた日本再生の政策(これは結構よく勉強して作られてると思います)
そしてその実現に邁進する鮮烈な印象のある「女性」政治家
それに寄り添う「夫」
「政策」の書き込みを考えると、そこに一定の主張があるのは確かでしょうが、「総理の夫」という設定での「物語」も楽しめるようになってます、
最後の「イベント」も含めて。


ただまあ、「結局政治を変えるのは『ヒト』次第かぁ」って感じもありましたけどね、
で、ヒロインが高名な文学者と国際政治学者の娘で、主人公が財閥グループの御曹司(次男なんだけど)。
案外その方が「リアリティがある」かもしれないんだけどw、そこもまた「なんだかなぁ」って感じがしないでも…。


それなりに楽しめたから文句を言っちゃいけませんかね。