鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「プロ独身」…:読書録「そして生活はつづく」

・そして生活はつづく
著者:星野源
出版:文春文庫

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)


「逃げ恥」ロスが、こんなところまで…。


いや、「逃げ恥」をみる前から本書のことは知ってし、気にもなってたんですよ。
僕が「星野源」を認識したのは、「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」に登場した時から。
ジングル特集で匿名で投稿して、見事最優秀賞をかっさらうと言うウソのような話があって(そのことを1年も黙ってた点も含め)、その縁からゲストとして登場したあたりから、
「いやぁ、オモロイけど変な奴やなぁ」
と思ってたんですよ。
ペンネームが「スーパー スケベタイム」ですしねw。


音楽の方は「SUN」がヒットして、「Yellow Dancer」を購入して聞いたってトコですから「早くから目をつけてた」とは言えないと思いますが、それにしたって「逃げ恥」よりは前…


…って、まあ「言い訳」にしか聞こえませんなw。
「逃げ恥」ロスで本書を購入。
ええ、まあ、それが「事実」です。


敢えて言えば「『星野源』が『津崎平匡』じゃない」ってことに驚きがないのは、「前から知ってたから」です。
「変なヤツ」なのを。
まあ「京大卒」の津崎平匡と、「九九の七の段から怪しくなる」星野源が一緒になるわけはないですw。


でも、本書はかなり「面白い」。
そして文章として「出来ている」。
「働く男」を読むと(実はコッチも買っちゃいましたw)かなり意識的に「訓練」したことが分かりますが、ナカナカの水準だと思いますよ。
十代の僕が読んだら、椎名誠の「昭和軽薄体」に出会ったときと同じくらいの衝撃を受けたのではないかと…
いや、そりゃ言い過ぎかw。


なんにせよ、「津崎平匡」あるいは「ミュージシャン星野源」しか知らずに過ごすのはモッタイナイです。
彼らに興味を持ったなら、ぜひ本書を手に取っていただきたい。
どれくらい素晴らしいか?
それは題名を何度も口にすれば…。