鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

さて、著作権はどうクリアしてんのかな?:読書録「ゲームウォーズ」

・ゲームウォーズ<上・下>

著者:アーネスト・クライン 訳:池田真紀子
出版:SB文庫

ゲームウォーズ(上) (SB文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4797365250/ref=cm_sw_r_cp_tai_OzlqAb9PMN473

ゲームウォーズ(下) (SB文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4797373822/ref=cm_sw_r_cp_tai_wAlqAbAT4JZP4

 

スピルバーグの新作「Ready Player One」(原作の原題もコッチ)の原作。

最初の特報を見たときは、
「なんか、ガチャガチャしてて、分かりにくいなぁ」
と思ったんですが、最近の予告編を見て、ちょっと興味が湧き(「ガンダム」が登場してますからねw)、原作を読んでみる気になりました。

※映画予告編

https://youtu.be/uvpH326NA1w

 

上巻はちょっと読むのがシンドいトコも。
2045年が舞台の作品なんですが、結構丁寧にその「時代」と、そこでの「生活」を描いてて、なんかドライブ感にかけるんですよね。
もっとも描かれている社会像や技術の発展度合いはナカナカ興味深くて、エンタメよりもそういうところに視点を置くと、これはこれで面白いとも言えます。

 

下巻に入ったら物語は俄然スピード感&ドライブ感を増し、終盤はハリウッド的な盛り上がりを見せて、ラストは「青春小説」。
全体としては「よく出来てる」作品だと思います。
最後の寺山修司ばりの「アドバイス」は、
「おいおい、ここまでやってて、それはどうよ」
って突っ込みたくもなりましたが。


80年代、そして日本のオタク文化(特にアニメ、特撮)に対する愛情に満ちているのは確かで、その時代に少年・青春時代を過ごした者にとってはチョットこそばゆい気持ちもします(僕自身はここまでゲームにはハマっていません)。
と同時に、
「そこまでいい時代だったか?」
って気分もあって、そこら辺にちょっと乗り切れないものを感じなくもないかな、と。
そういう七面倒なことを言う作品じゃないと言えば、ないんですけどね。

 

さて、スピルバーグの映画の方
直近の予告編を見直すとナカナカ期待させられます
と、同時に、
「アレや、コレやは、どうすんのかなぁ」
とも。著作権的にですね。
マンマやんなくてもいいけど、アレとコレは外して欲しくないなぁ…ってのが今の気分。
まあ、マンマやっちゃうと、大半のアメリカン人にとっては「???」って感じかもしれませんがねw。