鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

結構、ドキッ:読書録「御社営業部の『病気』治します」

・御社営業部の「病気」治します
著者:藤本篤志
出版:日経プレミアシリーズ


年末の帰省で大阪へのサンダーバードの中で読んだ本。
軽い「時間つぶし」の気持ちだったんですが、思い当たる節がアレヤコレヤで、耳の痛い読書タイムとなりましたw。


第1章 虚弱体質、という病
第2章 風評妄信、という病
第3章 腑に落ちないということはやらない、という病
第4章 悪性ウイルス、という病
第5章 外堀会話と慢性言い訳、という病
第6章 打ち出の小槌を手放さない、という病
第7章 メタボ、という病
第8章 部下無関心、という病
第9章 健康診断拒否症、という病


一番のポイントは
「虚弱体質」=「営業時間が不足している」
ですね。
移動時間やルーティーン作業を除いた、客先との商談や新規開拓時間を「1日200分以上」を合格ラインとして線を引き、「120分以下」をレットゾーンとしています。
我が身を振り返ると、冷や汗が…。


この「バー」自体、いろいろ言いたくはなるんですが、「1万時間理論」や「成長」の仕組みなどの解説を読むと、否定しきれません。
まずは「知識」。
その知識を定着させ、発展させる(応用力をつける)ためにも「行動量」が必要…というのは否定しきれないですし、色々思い当たる節もあります。


「風評妄信」(営業現場が営業マンを育てる、営業は自分自身を売り込め、量より質、明るい人間が営業向き、営業マニュアルは営業現場で役に立たない、企画書・提案書づくりが営業能力を鍛える)とか、「悪性ウイルス」(会社・上司批判ウイルス、同僚悪口ウイルス、サボリウイルス)なんかも、一見は「?」って感じもありますが、読んでみると、「納得」であり、「冷汗」であり…。


個人的には作者の経歴等から考えると、やや「どうかな?」と思わないところはなくもないんですが、本書の指摘は具体的で示唆に富むと思います。
年末年始、色々考えるキッカケをもらっちゃったかなぁ…って感じですかねw。