- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/11/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (14件) を見る
「純文学寄り東野圭吾」というか、「エンタメ寄り村上春樹」というか…w。
ま、そんなレッテル貼りには意味ないんですが(じゃあ、貼るなよw)、
「上手いなぁ」
「面白いなぁ」
ってのは相変わらず。
そのくせ、今一つストーリーが記憶に残らないってのも「相変わらず」なんですがw。
もともとは全然関係ない短編だったのを単行本化するときに、連作風に構成しなおしたようです(解説によれば)。
ただカッチリとした繋がりにはせず、緩さの中で「なんとなく関連してる」って感じになってて、そこが心地よいと言えば、心地よいですかね。
「スッキリせんがな!」
って向きもあるでしょうが。
個人的には「僕の舟」と「合コンの話」が好きです。
短編じゃなかったら、「甘いよ」って言いたくなるところが、ちょうどいい感じで、ストンと胸に落ちる印象。「合コンの話」の技巧的なところも、これくらいだと上手くはまります。(「月曜日から逃げろ」はちょっとやり過ぎかなw)
「首折り男」なんか、考えてみたら凄い暴力的な「殺し屋」ですが、全然そういう印象にならないのが伊坂幸太郎風。
怖がりの息子もコレなら読めるかな?
…ということで、息子の積読本の中に入れておきます。