鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

やり直し/考え直し中です:読書録「仕事に追われない仕事術」

・仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版
著者:マーク・フォースター 訳:青木高夫
出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン


後輩に仕事の段取りスキルなんかを教えるのに、どういう風に伝えればいいのか…を考えて読んだ本。「鬼速PDCA」に続いて…ですねw。
こっちは「ToDoリスト」です(通常言われてる「ToDoリスト」を否定してますが、根本的にはそういうことかと)。


正直言って、「To Do」については「GTD(Get Things Done)」がベストの「仕組み」だと思ってます。本書を読んでもその考えは変わらない。
でも、あれ、難しいんですよねw。
理論的には「完璧」なんだけど、「実行」はなかなかできない。「徹底」を求められるだけに、結構これはきつい。
個人的にも結局は「徹底」できず、現状は「なんちゃってGTD」です(それでも役には立ってますが)。
…なんで、あっちからじゃなくて、もうちょっと「ヌルい」ところから入る伝え方はないかな…と思った次第。
結局「目指す」ところは同じはずですからね。


僕なりに本書を要約すると、こんな感じでしょうか?


・「仕事」を「今すぐ」「今日中」「明日する」に分ける。デフォルトは「明日する」。(「マニャーナ」は「明日」という意味)
・分類する際には、一度「バケット」に入れて、考えてから分類する(「衝動の脳」ではなく、「理性の脳」を働かせる)
・この際、「ToDoリスト」は「一日で完結できる」ように制限する。プロジェクトものについてはタスクを因数分解し、細かいDoに分けた上で分類する。
・「片付ける仕事(作業)」ではなく、「目標」「目的」につながる「向き合うべき仕事」の時間を一日で完結する「ToDoリスト」の中で確保するように調整する。


タスクやDoの設定の仕方や取り組み方に細かいスキルがあるんですが、大まかなアウトラインはこんな感じかと。
「ToDoリスト」を「一日で完結できるリスト」(クローズドリスト/WillDoリスト)にするってのが「肝」。
そのDoを入れる際に、「目標」「目的」を達成するような重要なDoを優先させるかってのが重要ですが、それを単に「優先順位」と言わずに、「時間」(時間軸・制限)の要素を重視してるところがポイントでしょうか。(「明日」をデフォルトにすることで、「今日の時間を集中的に使える」「仕事の優先順位を考えたToDoを理性的に配分できる」という効果があります)


個人的には「明日は遠すぎない?」って感じもしましたがねw。
まあそういうのも多いとは思いますが、「今日中」の中での配分も結構重要じゃないかと。
バケット」っていう概念はいいと思いますが(GTDにもあります)、そこを一日の中で何回か(午前/午後くらいでいいと思うけど)サラってみる時間を設けるのがいいんじゃないかと思ったりします。
ま、ここら辺は仕事の内容によっても変わってくるところかとも思いますが。


もちろん「自分」だけで回すことができない「仕事」も多いから、完全にこういう「仕組み」に落とし込んで回すことはできないけど、基本的な「考え方」としてはこういうことだと思います。
さて、これをどうやって伝えますかね?