鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

サッと読めちゃいます:読書録「IT心理学」

・IT心理学 ブラック企業を脱却し、ホワイト企業になるための55の心得
著者:小山昇
出版:プレジデント社(Kindle版)

IT心理学 ―ブラック企業を脱却し、ホワイト企業になるための55の心得

IT心理学 ―ブラック企業を脱却し、ホワイト企業になるための55の心得


ちょっと思わぬ時間が空いてしまい、手持ちの本もなかったので、ザッと新刊を店頭で見て、AmazonでDLした作品。(Book1stさん、すみません)。
経営品質がらみで「武蔵野」さんのことは耳にしてたもので。


あっという間に読んじゃいましたねw。
内容的にも、「そうだよね」って感じ。


<スケジュール管理ソフトは明日にでも導入し、定着させよ!>
で、その「定着」のために、「嘘でもいいから空白を作らせない」「空白を作ったら評価を下げる」なんてのは面白いし(できるかどうかはともかくw)、


「情報はお客様に紐つける」
「分析は現場にさせる(自分で苦労しないと活用する気になれない)」
「投資は、①お客様が増える施策、②社員教育、③ITの活用 に積極的にするのが、未来に向けての経営」
「システムは作って終わりではなく、使わせてはじめて導入したと言える。全員が使えることが高度化であり、そのためにはシステムのレベルを落とすこともあり」


あたり、「実務」を知った人の発言だと思います。
<問題は使わせる側の工夫のなさにある。>
<新しいシステムを定着させたいとき、改善はダメです。必要なのは革新です>
耳も痛いですがw。


色々具体的なツールも紹介されてて、中小企業でIT化をすすめる経営者にとっては参考になる本だと思います。
個人的には作者の「アナクロ」と「デジタル」の使い分けのところが気になってて、ちょっと「?」なところもありましたが。
(一番は「早朝教育」かな?これが「残業」にならないのはわかりますが、暗黙の「強制」にならないか、とか)
その点も含めて「正直」に書かれているってことかなw。そもそも過去の自分の会社の状態を「ブラック企業」に模してるくらいですから。だからこそ「参考になる」んだとも言えますがね。
まあでも、中小企業が残業問題を改善しつつ、会社魅力を引き上げていくにはITの活用が重要って言うのは間違いないでしょうね。
その再確認ができる本だとは言えると思います。