鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

因縁話がまだ要る?:映画評「ジェイソン・ボーン」

三部作で完結したはずの「ボーン」シリーズ、最新作。
中年になったマット・ディモン=ジェイソン・ボーンが頑張ってます。一作目のシーンも出てくるんだけど、どっか「坊ちゃん」っぽいとこの残るマット・ディモンが、渋い「アウトロー」にちゃんとなってます。
ま、三部作はそのギャップが良かったとこもあるんですが。



ジェイソン・ボーン


しかし相変わらず「過去の謎」にボーンが追いかけられ、追いかける展開。
「新章」とか言ってますが、基本的に同じ構図なのはどうなんでしょう。
ま、前作までもアクションやカメラワークの新鮮さを感じる一方で、「いまひとつ話の展開がよくわからん」ってとこがあったんですが(僕だけ?w)、本作も同様。
親父さんの話って、今まで「前振り」されてましたっけ?


「ボーン」以降、アクション映画のある種の方向性が変わったのは確か。
その進歩が止まらない中で、「本家本元」の復活は、「さすが」と思わせる一方で、「?」ってとこもあります。
ベガスでのド派手なクラッシュシーンはどうなんかなぁ。ああいうのは「ワイルド・スピード」あたりにお任せしといた方が良いのではないか、と。


「面白くなかった」わけではないし、時間を忘れて観ることはできたので、アクション映画好きなら一見の価値はあるかな?
「アクションよりドラマ」って方には向きませんw。


あ、でもヒロインの「アリシア・ヴィキャンデル」はナカナカ良かったです。
「アンクル」の彼女ですね。
ニッキーの「退場」は寂しいですけど…。