鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

自意識過剰をめぐる冒険:「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」

・風の歌を聴け

風の歌を聴け (1979年)

風の歌を聴け (1979年)

・1973年のピンボール
1973年のピンボール (1980年)

1973年のピンボール (1980年)

・羊をめぐる冒険
羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険

著者:村上春樹
出版:講談社(Kindle版)


ついに電子書籍化。
ここに来て、村上春樹作品の電子書籍化が進んでますが、「本丸」に突入って感じですかね、個人的にはw。


10代・20代の頃は、この「自意識過剰」ぶりに惹かれ、
30代・40代前半くらいはちょっと「どうかなぁ?」って感じになって、
今はまあ、
「こう言うのも、あるよね」
ってところw。
所詮、「自分」という枠組みから、我々は解き放たれることはないわけですから。


まとめて読み直すと、前2作はやっぱり「習作」っぽいし、「スカしてる」w。
最近まで翻訳版を出すのを拒んでたのも分からんでもないです。
「羊をめぐる冒険」は頭一つ抜けてるし、やっぱ個人的にも好きですな。
「鼠」が去った後の静寂が自分の中にしっかりと刻まれているのを再確認しました。


こうなったら「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の電子書籍化も。
新潮社さん、よろしくお願いします。