・科学の発見
著者:スティーブン・ワインバーグ 訳:赤根洋子
出版:文藝春秋(kindle版)
- 作者: スティーヴンワインバーグ,大栗博司,Steven Weinberg,赤根洋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/05/14
- メディア: 単行本
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新聞の書評欄か何かを読んで、「面白そう」と思ってDLした作品。
まあ個人的には面白かったんですけど、説明されてる理論や数式の理解度は50%以下、いや20%かなw。後半はそこらへんは殆ど読み飛ばしてました。
「分かりやすく解説してる」
ってことなんで、如何に僕の理解力が低いかってことでしょうねw。
物理や天文学の知識がある人ならなおさら楽しめるんではないかと思いますよ。
<私は、現代の基準で過去に裁定を下すという、現代の歴史家が最も注意深く避けてきた危険地帯に足を踏み入れるつもりでいる>
つまり、本書は「歴史書」じゃあないんですね。
題名通り「科学」が如何にして「発見」されたかを追うのが本書の目的です。
ここで言う科学とは、
<自らの論理を観測・実験によって検証し、それによってさらに論理を発展させていく>(解説)
という考え方やスタンスです。
加えれば、「現時点で証明されていても、新しい観察や実験によって、将来覆される可能性を容認する」というのもあります。
従ってそこには「宗教(神)」や「目的論」は含まれません。
この「基準」に沿って、そういう方向性を持っているかどうか。
作者はその一点において過去の「偉人」を裁断します。
アリストテレスはその最右翼。
ベーコン、デカルトのケチョンケチョンぶりは、いっそ胸がすくほどですw。
そういう流れから、コペルニクス、ガリレオと来て、ニュートンにおいて「科学の発見」がなされる展開は、対照的に刺激的であり、ワクワクします。
理論はいまいち理解できないとしても、ですw。
いやぁ、ちゃんと勉強してりゃよかったなぁ。
って思わされもしましたね。
「今さら」ではありますが。