鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

こう来たかぁ:読書録「神のの守り人」

・神の守り人 <上>来訪編


・神の守り人 <下>帰還編

著者:上橋菜穂子
出版:偕成社


異世界の「神」に取り憑かれた子供を守って旅をする


・・・おいおい、「精霊の守り人」と一緒じゃん。
さすがにパターン化して来たか?まあ、面白いからいいけど。


と思ってたら、どうしてどうして。
下巻に入ったら、「重い」展開が待っていて、「う〜ん」って感じになりました。
先に読んでた息子が、
「なんかスッキリしないんだよなぁ」
と言ってたけど、確かにね。
「勧善懲悪でハッピーエンド」
って話じゃ全然ありません。もともとそういう傾向が強いシリーズですが、ここへ来てグッと踏み込んだ感じがあります。


テーマ的には「闇の守り人」につながる部分が強いかな?個人の持つ「闇」という意味で。
そして物語的には(神話につながる)「国家のあり方」という構図が強くなってきて、今後のシリーズへの「予兆」となっています。
そこに重なって「為政者のあり方」が問われてるとも言えるかなぁ。「個人の選択」と言う点もね。


しかし「アスラ」はどうなるの?
それが知りたくて、次を読みたくなってますw。