鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

TPO的には問題だったかな?:読書録「いつまでも若いと思うなよ」

・いつまでも若いと思うなよ
著者:橋本治
出版:新潮新書

いつまでも若いと思うなよ (新潮新書)

いつまでも若いと思うなよ (新潮新書)


今日の午後、定期健診だったんですが、その待ち時間に読了。
別に意図的だったわけじゃないんですが、病院で読むにはチョット相応しくない(もしくは「相応しすぎる」)本でしたかね。別に何か言われたわけじゃないんだけどさ。


頭の日本に定着している「年を取る必要のない文化」。ここら辺の考察は、「まあ、そうかね」とは思ったものの、あまり興味は湧きませんでした。


<今の私の関心事は「自分は年を取った」ということを確定させることにしかないので、「年を取るのはやだ」と言ってる人のことなんか、どうでもいいのです。>


ま、僕もそんな感じですw。
50ちょいだから「老人」と言っちゃうと違和感はあるものの、身体はあっちゃこっちゃガタも来てますし(健診で実感しておりますw)、なんか「年を取るのはやだ」とか言っても、「こりゃどーしようもないな」ってのも増えてくるわけですよ、現実問題。
ダイエットだって、「年を取らないため」って言うよりは、「体調改善のため」って感じですからねw。
そう言う観点からは、
<年を取るのはやだ」と言ってる人のことなんか、どうでもいいのです>


もっとも橋本治氏が赤裸々に描く「年のとり振り」は、それはそれでスゴいもんがありますけどね。
「借金」「難病」「加齢」
<私の「貧・病・老」を告白します>
って帯にあるんですが、ここまでブッチャケんでも、って感じ。
「借金」の方は、「貧しくなるのはわかっててやった」って言うのが「ホンマかいな?」と思わんでもないけど(それでも月に百何十万の返済ができるってのもスゴい)、「病」と「老」はマジです。
あの「橋本治」がこんなことになってるとは、僕は知りませんでした。


正直、僕も「慣れてく」しかないかな、と思ってます。
子供もちっさいから、頑張って「維持」していこうとは思ってますし、そういう努力もしてますが、「若く」はなれません、残念ながら。
現実を見据え、「やれることをやる」。
ま、そう言うとこでしょうか?言葉にすると辛気臭いけど、結局はその方が「遠くまで行ける」そんな気がします。


バリバリやってる人に「オススメ」って本ではありませんがw、「老」「病」を感じてる人には一読の価値はあるかもしれません。
それ以前に「橋本治」を受け入れれるかどうか、ってのもあるかもしれませんがw。