鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ちょっと思ってたのとは違いましたが:読書録「『ハカる』力」

・プロフェッショナルをめざす人のための新ビジネス基礎力講座養成講座
「ハカる」力
著者:三谷宏治
出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン

「ハカる」力 ~プロフェッショナルをめざす人のための新ビジネス基礎力養成講座~

「ハカる」力 ~プロフェッショナルをめざす人のための新ビジネス基礎力養成講座~


「数量化」やKPIのような「数値目標」はプロジェクトや仕事の進捗状況を図り、共有するためには重要な視点。
年度替わり、もう一回、そういう視点を…と思って手に取ったんですが。
…ちょっとそーいうのとは違いましたw。
面白かったんですけどね。


「数値」というより、題名通り「ハカる」ことそのものに関する話がメインなんですよ。
「ハカる」ことの意義、考え方、ビジネスにおける重要性みたいなところから入って、豊富な「実例」を引き出しながら、応用問題に接して考えさせる。
少し前に色んなところで話題になった「フェルイ推定」なんかも取り上げられていますが、そういう考え方に近いですかね、基本的な思想が。
「ハカる」という視点から世界を読み解き直すというか、新しい「ハカり方」から思わぬ視点からのアプローチを生み出すというか。
取り上げてる実例が豊富で、どれも面白く、興味深い内容です。
「ハカる」という視点から、不確実性の高い現代社会の中で方向性を発見していくような動きが数多く紹介されています。


とは言え、所詮は「答えのない世界」。
これを「やれ」って言われても、そう簡単じゃないですわね。
「こうやればいい」
それが分かっていたら、それはもう誰かにやられちゃってるでしょうw。


その一方で「ハカる」ということ、換言すれば「データ」や「事実(ファクト)」に向き合い、それをベースにして創造的思考をは働かせるってことの重要性は理解できます。
「ハカる」ってことは、煎じ詰めればそういうことかな?
抽出できる「公式」はそんなもののような気もします。


まあとにかく実例が面白いので、読んで退屈はしません。
その中から「ハカる」ということの感覚がいくばくかでも身につけば良いのかな。
…個人的にはそういう整理をしてますけどね。


もっと得るものがあるはずなのかしらん?w