鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

人によってバラツキが…:読書録「情報の強者」

・情報の強者
著者:伊藤洋一
出版:新潮新書

情報の強者 (新潮新書)

情報の強者 (新潮新書)


作者のラジオ番組「伊藤洋一のRound Up World Now!」は長らくの愛聴番組です(Podcast組ですがw)。
…とか言って、何故か著作の方は拝見したことがなかったんですよね(失礼!)。
本作は、経済はもちろん、時事ネタからカルチャー情報にまで幅広い視野を持っている作者の「情報収集」に関する作品ということで、楽しみに購入、一気に読んでしまいました。


午前3時に一度目を覚ましてスマホチェックってのは、作者ならではですかね。ここまで最新情報を追いかけるっていうのはチョット、僕には必要ないかな、とw。
作者の場合、海外情報のフォローっていう点もあろうかと思うのですが、そっちの方でも僕の出番はあんまりないですしねぇ。
あ、最新情報を追いかけるっていうのは、「投資」をやる人にとっては重要ってのもあるのかもしれないかな。


でもネットニュースが繰り返しが多いとか、情報を捨てることの重要性なんかは、「全くその通り」。分かってはいるんだけど、ツイツイって感じになってるところもあって、自戒せねばと思わされました。
ネット、新聞、テレビ、本なんかのメディアとの付き合い方なんかも、参考になります。


「情報のループ」を作る。
個人的には「自分の課題に沿った情報を収集し、ストーリーを構築する」という考え方をしていたんですが、重なりますかね。
「情報のループ」と捉えたほうが、情報の「多様性」を持ち込むことができるイメージがありますか。
チョット意識したいかな。


最後の方で情報をアウトプットするにあたってのネット(特にSNS)との付き合い方について語られていますが、ここら辺はネットと付き合いが一定程度ある人にとっては基本的なスタンスでしょう。
でも一方で、存外こういう考え方に至ってない人っているんですよね。少し前に職場でネットとの付き合い方みたいな話をしたことがあるんですが、そのことを実感させられました。


結局、
「使ってる人はどんどん前に行くけど、使ってない人は気づくことなくドンドン取り残されていく」
ってことなんですよねぇ。
使わなくても足元ではさほどの不便がないから、そのままになっちゃって、気がついたらすごい格差がついてるんだけど、そのことにさえ気づかない…そんな感じです。
でもそれじゃ困るんですよね。
現場にはドンドン新しいツールやらソフトが入ってきて、それを前提にした「枠組み」が作られています。そのベースには「ネットでの情報の扱い」っていうのは暗黙の了解となっているのに、実はそこに「格差」があるという…。
これは結構「マズイ」問題だと思っています。


本書はそういう人にとっての「入門書」にもなる内容だと思います。
午前3時に起きて情報をチェックする。
って入り口はちょいとハードル上げてる感もありますがw。