鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

こういう「変装」なら歓迎:映画評「ブラック・スキャンダル」

実話を基にしたギャング映画。
最近いまひとつパッとしなかったジョニー・デップの久しぶりの「快作」として評判になってます。



「ブラック・スキャンダル」


二枚目のくせに、なぜか「変身」「変装」が大好きで、奇妙な格好のキャラばっかりやってるジョニー・デップですが、本作でもメイキャップに力を入れてますw。
が、これならOK。
久しぶりにジョニー・デップの「いい役者」ぶりを確認することができました。


まあ実話ベースですし、とにかくスキャンダラスな内容ですから(「ディパーテッド」のニコルソンの元ネタでもあるそうな)、映画としても楽しめます。デップだけじゃなく、他の役者陣もいい感じだと思いますよ。
とにかく「コエェよ」って感じですが、人間臭さや哀感もあって、(映画で見る分には)魅力的にキャラになってます。


「売り」としては、ギャング・FBI・上院議員の「密約」みたいな感じで言われてますが、カンバーバッチが演じたギャングの弟の上院議員はあまり陰謀に絡んでる感じはないですね。「絆」はあるけど、それは兄弟としての絆であって、この二人はお互いに立場を利用したりはしていません。
もっともこんな「身内」がいるのに上院議員や大学の総長になれちゃうあたりが、アメリカの不思議でもありますがw。


ジョニー・デップの待機作は「アリスワンダーランド」と「パイレーツ」の続編。
いい加減やめて、こういう作品にもっと出ればいいのに…というのが、見終わっての感想でありましたw。