鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「懐かしの〜」って感じじゃないけど:映画評「コードネームU.N.C.L.E.」

「0011ナポレオン・ソロ」の新たな映画版。
ロバート・ヴォーン&デヴィッド・マッカラムのTVシリーズは凄く「懐かしい」んですが、本作は全く「別物」ですね。
ちょっと淋しい気もしますが、まあ仕方ないでしょう。


「コードネームU.N.C.L.E.」


ガイ・リッチーは頑張って、新しい「ナポレオン・ソロ」を作ってると思いますよ。
予告編だと「どうかな〜」って感じがあったヘンリー・カビルの「ソロ」は、個人的にはハマりました。「スーパーマン」(マン・オブ・スティール)の時も思ったんですが、目元の演技にユーモアがあるんですよね。ギリシャ彫刻的な「二枚目」なんですが、その「ユーモア」感が「ソロ」にピッタリです。
これは本作の大きな魅力になってると思います。


とはいえ、全体としては何か「乗り切れないな〜」って感じが最後までありました。
悪くはないんですが、何となくテンポが悪いというか。
ここら辺、抜群のテンポ感を見せてくれた「キングスマン」のことが念頭にあっただけに、見る目が厳しくなったのかもしれません。
個人的には「キングスマン」の悪ふざけぶりよりは本作の「ユーモア」路線の方が好きなんですが、なかなか上手くはまらないものです。
(もしかしたらアーミー・ハーマーが演じた「イリヤ・クリアキン」がチョットはまらなかったのかも。悪くはないんですけどね)
まあ、「楽しめる」っちゃあ、楽しめるので、悪くはないんじゃないでしょうか。もし続編が出来たら、多分観ると思いますし。


ちなみにお気に入りの役者「ヒュー・グラント」は順調に「中年」街道を進んでおり、また「衰えた二枚目」ぶりを見せてくれていますw。
そして相変わらずの「ユーモア」。
これこそ「U.N.C.L.E.」です。
続編があるなら、是非引き続きの出演をお願いいたします。