鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「地域消滅 創生戦略編」

・地域消滅 創生戦略編
著者:増田寛也、富山和彦
出版:中公新書

地方消滅 創生戦略篇 (中公新書)

地方消滅 創生戦略篇 (中公新書)


人口減少が具体的にどういう風に日本、特に地域に影響を与え得るかを「消滅」と言うセンセーショナルな文言で「煽った」作品の続編。
L型大学/G型大学で「炎上」しまくったw富山氏との対談本です。


前作については色々言われてますが、日本の人口が減少局面にあるのは事実。
その一つのシミュレーションとして僕は評価してます。
「課題」に取り組む上においては「現状」の把握と、「目指す姿」とのギャップを確認することはMUSTですからね。(シミュレーションにしても)具体的な「姿」を提示して、問題提起したところに意義があるともいます。


L型大学/G型大学も同様。
今の大学の在り方が「万全」だと思ってる人は少数派でしょう。
ジェネラリストを目指すような人材ばかり輩出する大学が多いから、新卒一括採用になっちゃうんだよなぁと、採用活動の一端を支援する立場だと思っちゃいます。
自分自身を振り返ってみてもねw。


ただ「じゃあどうするの?」となると色々な意見が出て来ます。
総論賛成/各論反対モードですな。
こう言うことで成果を出すためには政治や官僚組織との連携が不可欠だし、作者の2人はシッカリとそこにも踏み出しているんですが、それが一面では「政治的」とも見えちゃうってのもあります。
そう見られやすいタイプでもありますしねぇw。


色々問題もあることは承知しながらアクションしている点で僕は2人のスタンスを評価しています。
なんらかの手を打たなきゃいけないという問題意識はありますからね、僕も。
その危機意識を共有しながら、進めていく上でのプロセスや議論を丁寧に、透明性を持ってやる。
重要なのはココじゃないかと。
なんか安保法案やらオリンピックやらと通底する話って気もしますがw。


何にせよ、もっと学生が勉強するような大学にせんとあかんだろうなぁと思いますね。
本、読んでない学生が多い気がしますよ、やっぱり。