鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「キリング・フロアー」

・キリング・フロアー<上・下>
著者:リー・チャイルド 訳:小林宏明
出版:講談社文庫

新装版 キリング・フロアー 上 (講談社文庫)

新装版 キリング・フロアー 上 (講談社文庫)

新装版 キリング・フロアー 下 (講談社文庫)

新装版 キリング・フロアー 下 (講談社文庫)



村上春樹の「村上さんのところ」を読んでたら(「コンプリート版」なんで、いつ読み終えれるか、見当もつかないんですがw)、このジャック・リーチャー・シリーズを読んでる(パーカーみたいに)ってコメントがありました。
数年前のトム・クルーズの主演映画は結構好きだったので、
「ほう?」
と思ってたところ、たまたまリアル書店の店頭で並んでるのを見かけて、購入。
映画化された原作じゃなくて、シリーズ第一作になります。


主人公が変に屈折してなくて(アル中とか、鬱病とか、はたまた殺人鬼とかw)、「強くて、真っすぐ」って、昔の西部劇の主人公並みの設定が逆に新鮮・・・って感じですかね。
「放浪者(アウトロー)」ってのも、現代においては、それ自体が「ファンタジー」的な色彩を帯びてきます。
で、無茶苦茶強いくせに、女にはもてて、頭も切れる・・・と。
「なんじゃそりゃ」
なんだけど、嫌みにならないところが、人気シリーズになる所以でしょう。本作は処女作でもあるんで、もしかしたらちょっと話は凝ったところがあるのかもしれませんが。


まあ楽しく読めたし、終盤のアクションの派手な展開も面白かったですよ。
ラストもいいんじゃないかなぁ。
「街ぐるみ」って設定を考えると、もっと排斥や裏切りのドラマがあってもって感じもしなくはないんですが、それをここら辺に抑えたところが「程よい」ってことなのかもしれません。
特に続編を読みたいって気はしませんでしたけどねw。
「アウトロー」はもう一回見てもいいかなぁ。
こっちの続編はちょっと楽しみです。