鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ウエル・メイドな映画ですな。:映画評「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

妻が観て、「面白かった」と言ってたので、iPhoneにDLして大阪から金沢に戻るサンダーバードで視聴。
うん。楽しめましたし、すごくイイ映画だと思いますよ。



「マダム・マロリーと魔法のスパイス」


「ショコラ」の監督ですからね。
絵は綺麗だし、しっかりとした作りになってます。
移民問題、意見の対立に発する暴力、キャリアと人間関係、権威への距離感etc,etc
色々と「重い」テーマを扱いながら、それをうまく話の中に織り込んで、全体として「ウェル・メイド」な感じに収めてるのは大したモノ。
人間関係を魅力的に描くところも相変わらず。
...っつうか、ここら辺がむしろ「好き/嫌い」の分かれるところになるかもしれませんね。
「出来過ぎ」っちゃあ、「出来過ぎ」ですw。


最初が「インドからフランスに行き着くまで」
続いて「vsマダム・マロリー」
「マダム・マロリーの下での成長」
そして「パリでの出世、そして...」


ざっくりこういう構成ですが、個人的には「vsマダム・マロリー」のドタバタぶりが好きですね。
逆に言うと主人公の恋愛関係はどーでもイイというか...w。
いや、綺麗に撮れてるから、好きな人は好きだと思うんですけどね。


「大傑作」
...とか言う作品ではありません。
でも観たら気持ちよくはなれるのではないかと。