鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「グーグルのマインドフルネス革命」

・グーグルのマインドフルネス革命 グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス
編著:サンガ編集部
出版:サンガ


「マインドフルネスにはちょっと興味があって」
…というより、「瞑想」ってもんに興味というか、「憧れ」みたいなもんがあるんですよ。
結構な昔からw。
でもなかなか「実践」には移せず…。


<「瞑想に関心のある人は大勢いるけれども、実際に始める人は本当に少ない。そして、瞑想を始めた人のうち、ごく一部の人だけが瞑想を続ける。そしてその続けた人のうち、ごくわずかの人だけが、最後まで取り組む」>


耳の痛い…。


本書はグーグルで人材開発部門を率いるビル・ドウェイン氏へのインタビューや対談を中心に、解説を加えることで、「マインドフルネス」の現状と取り組みの方向性、そして実践にまで踏み込んだ作品です。
付録には「実践ガイド」のCDまでついとりますw。


「マインドフルネス」。
ドゥエイン氏はこう定義します。


<瞬間、瞬間、今という時間に気づくこと。好奇心や親切な心、思いやりの気持ちに満ちているもの>


それを実践面から言えば、


「宗教色を排した瞑想」


ちゅうことになるんでしょうかね。
実際にはそこまで「宗教」に対して排除的ではないんですが、「教育プログラム」としてはかなり配慮しているようです。
ま、人種の坩堝のアメリカなら当然の配慮ともいえますが、同時にそれが「入り口」を低くしてくれているという側面もあります。
正直言って、「東洋的なるもの「東洋の神秘」みたいなもんを期待する向きもあるとは思うんですがw、実際にやってみたらこういう風にきわめて実践的なプログラムになっているというのは「考えられてるな」と。
なんだか妙な精神論や儀式みたいなものが極力抑えられているところから、「入りやすさ」はすごく感じました。
さすがに「座禅」を組まされるところからスタートだと、なかなかできませんから…(形から入るメリットも確かにありますがね)


そういう意味じゃ、「ヘッドスペース」ってアプリ。
これ、いいですねぇ。
英語版しかないようなんですが、ちょっとDLしてみたら、これがなかなか良くできている。
「間口の広さ」から使いやすさ、それでいてちょっとクールな感じもあって、
「これははまる人がいるかも」
と思わされました。
もっとも英語なんで、自分で使うのはちょっと躊躇しておりますが(そんな難しい英語じゃないんだけど、それでも「瞑想」にスッと入っていくには…。勉強不足の報いですw)。
付録のCDもやってみましたが、何かちょっと違うんですよねぇ。
実際にやってみたら、同じように「寝ちゃう」のかもしれませんがw。


さて、本書を読んで、僕は「関心がある人」から「始める人」になれるのか?


…微妙…w。


でも朝のジョギングなんかは、あるいは通じるものもあるんじゃないかなぁと感じたりもしてます。
昔はポッドキャストを聞きながら走ってたんですが、それを音楽に変えてから(最近はApple MusicからDLしたフィットネス用のプレイリストを使ってます)、ちょっとそういう意識になるときがある感じがあるんですよね。
いや、あくまでも「感じ」なんですがw。


まあせっかく読んだんだから、ちょっと意識してみようとは思います。
「一時停止」のシールは貼りませんがw。