鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ポップスの力やなぁ:映画評「ジャージー・ボーイズ」

新作の「アメリカン・スナイパー」が大評判なイーストウッド監督作としては、一作前。
しかしこの歳で、大したペースで作品を発表してますな。しかも自分が出演しなくなってから、ドンドン作品の質が上がってるような・・・。
俳優としてのイーストウッドももちろん好きなんですが、監督としては、もはや「好き嫌い」では語れないというか・・・。「巨匠」なんでしょうなぁ、やっぱり。




「ジャージー・ボーイズ」


本作は元は舞台作品とのこと。
登場人物が画面に向かって喋るのは、「リチャード3世」以来の舞台風。「ハウス・オブ
カード」もこのスタイルですね。
もっとも、正直言うと、それが成功してるかどうかは「?」。
前半の「ワンス・アポン・ア・タイム・アメリカ」風のノリから、後半の「ポップス・ミュージシャンとしての成功と転落」も、まあ分からなくはないんだけど(そこら辺の「歴史的事実」をあまり知らないだけに)ちょっとバランスが悪いような気がしました。
結構凝った作りの脚本ですが、こういうのってイーストウッドには向かないのかもw。


それでも観終わった時の感動は、我ながらチョット驚くほどでした。
個人的には最も好きな洋楽の一つである「君の瞳に恋してる」での盛り上がりが半端ないってのもありますが、基本にはイーストウッドの「音楽好き」があるように思います。どのヒットソングも、すごく魅力的に扱ってくれてます。


そして「エンドロール」。
まさかの「時かけ」。
そして「クリストファー・ウォーケン」!
「君の瞳に恋してる」から、このエンドロールまでの20分くらい、3回観ちゃいましたw。


「傑作」ではないです。
でも「愛すべき作品」にはなってるんではないか、と。
サントラ、買おうかなぁ〜。