鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「働き方革命」(再読)

・働き方革命 あなたが今日から日本を変える方法
著者:駒崎弘樹
出版:ちくま新書(Kindle版)

働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)

働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)



最近、仕事がらみで似たようなワードに接しているので、フと目についてKindleで購入した作品。
…なんだけど読み進めるうちに、なにやら「既視感」に囚われて、恐る恐る過去のブログをチェックしてみたら…
読んどるやんけ!
しかも5年前に!
いやはや、なんとも脱力です…。


当時の感想はコレ。
http://happy.ap.teacup.com/applet/suzumaro/msgsearch?0str=%82%A0&skey=%93%AD%82%AB%95%FB%8Av%96%BD&x=39&y=14&inside=1ま、当たり前の話ですが、今回も同様の感想を…と言いたいところですが、実は読後の感想は今回の方がより具体的でした。
一番の理由は、前に読んだときは、
「自分」
だけの話として主に読んでたんですが、今回は、
「組織」
としてのあり方に興味の重点が移っていたからでしょう。
だから前回は「考え方」や「社会のあり方」という点での感想が主だったんですが、今回はそれを支える「仕事の仕方」「仕組みの作り方」(それも「個人」じゃなくて、「組織」「人事制度」として)により考えさせられた印象です。
ま、作者の意図としては前回読んだときの感想の方がマッチするかもしれませんがw。


この「5年」の時差というのは、(作者のように)中小規模の組織での「生産性向上」の取り組みが、僕が勤めているような「大企業」に及ぶまでのタイムラグと言ってもいいかもしれません。
まあ「これからどう使っていくのかな」というところは、ちょっと判然としないところは実はあるんですがw、そのベースにある考え方は、本書での生産性取り組みの考え方に通じるところはあるんじゃないかと思います。「働き方革命」の方向性もかなりマッチしていますしね。
そういう意味じゃ、(たまたまだけど)このタイミングで本書を読み返したのは良いタイミングだったかも。
加えて「仕事」や「タスク管理」なんかの生産性に関するアレヤコレヤの本を読み返す意義もあるかな、と気付かされもしました。
どっかにやっちゃったのも多いんですけどねw。


まあしかしこの方向性の「働き方革命」ってのは、確かに「仕事」や「生き方」は充実してくるけど、決して「楽」になることじゃないですな。
「ワークライフバランス」って、結構そんなイメージで捉えられがちだけど、もっと求められるレベルは高いものがあります。
そこら辺を考えると、例えば「労働規制」なんかとのすり合わせが結構難しいかもな…なんてことも感じたりします。
みんながみんな、こんな感じでの「人生の充実感
を求めてるわけじゃないってのも、実はあったりするし…。


というわけで思わぬ「再読」でしたが、それはそれで得るものがありました。
でも勢いで買っちゃう電子書籍はやっぱ危険やなぁ…。