鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「人生ピロピロ」

・人生ピロピロ
著者:さとなお
出版:角川文庫(Kindle版)

人生ピロピロ (角川文庫)

人生ピロピロ (角川文庫)



作者の「さとなお」は本名「佐藤尚之」。
「さとなお」名義で何冊も「おもしろ本」を出してるようですが、僕は本名で出版した広告とIT、ソーシャルメディアに関する作品(「明日の広告」「明日のコミュニケーション」)を先に読んでいて、「さとなお」名義は本作が初めてでした。
ま、本よりもネット経由でのコメントを読むことが多いですかね。Facebookとかw。


作品としては「サラリーマンエッセイ」。
そう言う意味では山口瞳の「江分利満氏」の系譜であり、文章的には椎名誠の初期エッセイ風・・・ってトコでしょうか。
阪神大震災の経験なんかも書かれてるので、全てが「おもしろ本」って感じでもないんですが、まあ楽しめます。ダイエットがらみの話なんかは、「ふむふむ…」ってトコもあったりしてw。


もっとも「さとなお」さん。普通の「サラリーマン」じゃない。
「広告業界」という一種独特な業界に勤めてたってのもあるんだけど(今は独立して、広告がらみの仕事と、たしか震災のNGOにも関与してたような・・・)、それ以上にとにかく「パワフル」。
何徹もして仕事に邁進する一方で、遊びの方もシッカリ・・・って、ちょっと真似できません。
ま、そんな方だから、本になったりするんでしょうけどねw。


早い段階からネットと接していたことから、プライベートだけでなく、ビジネスや社会活動におけるネット活用にも熱心な佐藤氏の活動は、今も興味深く見させてもらっています。
震災後は一つのピークが来てたけど、今はちょっと波が去って試行錯誤中かなって感じもしますが。
僕自身は次のステップに向けて日本全体が「踊り場」にあるんじゃないかとは思ってるんですがね。


でも一方で、本書のような力の抜けた「かる〜い」話もいいなぁ、と。
ブログの更新もままならないくらいお忙しいようなので、なかなか新作は難しいかもしれませんが・・・。