鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「GO WILD」

・GO WILD 野生の体を取り戻せ!〜科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス
著者:ジョン・J・レイティ、リチャード・マニング 訳:野中香方子
出版:NHK出版(Kindle版)

GO WILD 野生の体を取り戻せ!  科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス


ここ一年半ほど、スロー・ジョギングをし、(緩い)糖質制限ダイエットを続けて、体重は一時期より約10キロ減の状況・・・
なんですが、ここ半年くらいはズッと停滞モードです。
一番の原因は「糖質制限ダイエット」が緩みすぎてるってことなんですがw、冬場になってジョギングをする機会も減ることを考えると、ちょっと「運動」の仕方も考えないと・・・ということで年末年始の読んだのが本書です。


正直、読む前は「トレイルランニング」のオススメ本かと思ってたんですけどね。冬場のランニングって言うことを考えると、トレラン的な装備も必要だろうと思い、そこら辺を期待して読んだんですが・・・、
全くそういう本とは違いましたw。
「野生の体を取り戻せ」って、確かにそういう主張なんだけど、もっと科学的な根拠をベースにした内容で、少なくとも、コレを読んで、「どういう格好でトレランすればいいのか」なんてことは全く分かりません。
でもスゴく刺激を受ける内容でしたよ。


基本的な考え方は、
「人間の体は、社会・文化の教則な進展に比して、アップデートが全く追いついてなく、基本的な構造や機能は『原始時代』と変わりがない(人類バージョン1.0)」
という認識に立ちます。
その「社会・文化の進展」と「原始的な体」の齟齬が「文明病」を生み、数々の身体的/精神的病の原因となっている・・・という考えですね。
一方、
「ホモサピエンス」はネアンデルタール人等の人類種の中で生き残り、動植物の中でも最も成功した繁栄を享受している。その要因は「多様性」への対応にある。
という視点も提示し、その観点から「文明病」を回避するにはどうしたらいいか、「多様性」をどのように「日常」の中で享受していけばよいのかが、数々の具体例や科学的な実験/データをベースに論じられています。
(ね、トレランの仕方じゃないでしょw)


まあ科学的データってのは解釈次第で変わるところもあるし、時には真逆な結論になっちゃったりもします。何か「聖書」のように、本書の内容を「信じる」っていうのはどうかとも思います。「糖質制限ダイエット」だって、色々な見方はありますからね。
でも「運動したいな」と考えている人にとっては、本書は「一押し」になることは間違いないでしょう。
だから僕にとっては(当初の目論見とは違ってたけど)かなり「いいタイミング」の読書になりました。


「じゃあ、何をやるか」
は作者達が言うように、「人それぞれ」(それこそが多様性)。
まあでもアウトラインはこんな感じでしょうか。


・食事は「低炭水化物食」。(いわゆる「糖質制限ダイエット」系)
・運動は「ジム」的なものより、「自然」の中で多様性を感じられるようなものを。(「トレラン」とかね)
・睡眠は「長く」「質の良い」ものを。(8時間睡眠くらい?)
・「瞑想」によるマインドフルネスへの道筋を自分の中につける。
・家族や友人、同僚達とのコミュニケーションの量と質を向上させる。


具体的にどうするか・・・はこれから考えますw。
でも「2015年」はこの路線を一歩踏み出したいな、とは思いますね。
「50歳」になることですしw。