読書録「サブカル・スーパースター鬱伝」

・サブカル・スーパースター鬱伝
著者：吉田豪
出版：徳間文庫カレッジ

サブカル・スーパースター鬱伝 (徳間文庫カレッジ)

「たまふる」のPodcastを聴いてたら、ゲストで出てた作者（吉田豪）が本書で追加インタビューした「ユースケ・サンタマリア」のことを話してて、面白そうだったので購入しました。
結構、吉田豪氏のことは好きで、Podcastではよく聴いてたんですが、インタビュー集をシッカリ読了するのは実は初めてでした。
いや、字が小さくて、老眼にはキツいんですよ、豪氏のインタビュー本はw。（その分、情報量は多いんですけどね）

本書はサブカル系では著名人である「１１名」のインタビューに、サブカル資質を持ってると豪氏が読んでいた（そしてドンピシャだった）「ユースケ・サンタマリア」のインタビューを文庫化の際に追加収録した作品。
「サブカル系は４０歳前後に『鬱』になるケースが多い」
との「観察結果」から、「鬱」になった経験を持つ人物を取り上げています。

リリー・フランキー
大槻ケンヂ
川勝正幸
杉作J太郎
菊池成孔
みうらじゅん
ECD
松尾スズキ
枡野浩一
唐沢俊一
香山リカ
ユースケ・サンタマリア

「錚々たるメンツ」
と思った人は、結構「サブカル」寄りw。
僕は「ECD」はちょっと分からなかったです。あとはまあ、大体・・・。
そのメンツが、まあ面白いくらい「鬱」にハマっているというのが驚きではありますね（面白がっちゃいかんが）。（当たり前だけど）それぞれの「深刻度」も割と深いし・・・。

僕自身は「鬱」の経験はないです（多分）。
でもやっぱり４０過ぎからチョット「調子」はズレてくる感じは時々あって、４５から数年はその度合いが強くなった感はあったですかね。
体力の低下と、自己認識とポジションの齟齬感、将来への漠然とした不安と、「死」への意識・・・なんてあたりは、本書のみなさんとも共通するところでしょうか。
スケール感は全然違いますがw。

ま、コレから先も何があるから分かりませんしね、
従ってその「予防策」として、本書も読んでみたって感じもありますか。
いや、純粋に興味深い作品だったのも確かですよ。