鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「2035年の世界」

・2035年の世界
著者:高城剛
出版:PHP研究所(Kindle版)

2035年の世界

2035年の世界



本書と読むに当たって、改めて作者の経歴を読んだんですが、相変わらず何してる人なんだかサッパリ・・・。


<クリエイター、執筆家、DJ>


「沢尻エリカの元ダンナ」のイメージがどうしても抜けませんな、申し訳ありませんが。


でも本書は面白かったですよ。
ちょっと自由な発想の「未来予想」を読んでみたかったんで、目についたコレをDLしたんですが、作者の得体の知れなさの割りにはw、シッカリと「裏」の取れてることを書いてるなぁ・・・と。
まあ「未来予想」ってのは、どっかに胡散臭さの残るもんで、そういうのに作者の「体質」がフィットしてるってのはあるかもしれませんw。


大枠の項目は以下。
「身体科学」「科学」「移動」「スタイル」「リスク」「政治」「経済」「環境」
このうち「身体科学」や「科学」あたりは、結構「未来感」があって刺激的なんですが、「政治」「経済」くらいになると、「これって『未来』の話じゃないような」って印象もあります。
でも「2035年」って「20年後」ですからね。
僕が社会人になって、もう「25年以上」。
それを考えると、「未来感」のある話の方が、「本当に実現性あるの?」ってことなのかもしれません。
一方で、入社した頃には「携帯電話」どころか、「PC」でさえなかったことを考えると、「これからの20年ってのは案外スゴいスピードで・・・」って気分がしないわけでも。
そこら辺の塩梅を考えると、案外作者の言ってる話の項目別の「未来感」の差異ってのは、的を得てるかもしれませんな。
「科学」は進んでも、存外「人間」ってヤツは・・・って話。



本書をどう読むかってのは人それぞれでしょうし、どこまで賛同できるかもソレゾレ。
僕は自分自身の「想像」の「枠」を緩めるために読んだようなところがあります。その観点から言えば、役に立つ本でしたよ。
読み終えても、「高城剛」が何者だかは分かりませんがw。