鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

邦題は如何なものかと。:映画評「大統領の執事の涙」

「人種差別」をテーマにした良質な映画。
最近、増えてますね。
まあオバマの登場がきっかけなんでしょうが、それは「アメリカが何かを克服しつつある」ってことの顕れなんでしょうか?
それとも何かの「揺り戻し」の前兆?
ちょっと気になります。




「大統領の執事の涙」



実在のホワイトハウスの黒人執事の人生からインスパイアされた作品です。これまた良質な作品に仕上がっています。
公民権運動をめぐる一連の流れを、ホワイトハウス(大統領)の対応と、執事の一家の歴史から描いていて、よく知らない僕なんかにはイイ勉強になりました。
加えて「父と息子」の物語であり、「夫婦」の物語でもある。
いやぁ、ツボですよ、ツボw。



オバマに対する評価はなかなか微妙なものがあるようですが、それもまた歴史の流れから見ると違った様相があるのかもしれません。次がヒラリーなんかになると、ここら辺は決定的かも。
多様性が社会的に是認される流れとして、ですね。



こういうドラマツルギーが日本にはナカナカないですからねぇ。「理念」というものが重要な意味を持つアメリカという国の特殊性の顕れとも言えるかもしれませんが。



ちなみに主人公の母親を「マライヤ・キャリー」が演じてます。
「ええっ⁉︎」
って感じですよ。