鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「マラソン中毒者」

・マラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン
著者:小野裕史
出版:文藝春秋(Kindle版)



最近、ちょっとジョギング(スローですが)への「熱意」が薄れてきてる気がするので、ちょっと気合い入れのためにチョイスした本。
武雄市の樋渡市長が「村上春樹のマラソン本に並んで、モチベーションアップになる本」みたいなことを言ってたので、(丁度、Amazonのセールにもなってたんで)Kindle版で購入してみました。



IT関連のベンチャー投資家をしながら、フルマラソン、トライアスロンはおろか、ウルトラマラソンから僻地マラソンまでチャレンジしまくっているビジネスマンのブログを書籍にまとめた作品。
メインになっているのは、極地(北極・南極)マラソンのチャレンジと、アタカマ砂漠250kmマラソンでチーム世界一となった経験談(ブログになったものをまとめたようですが)です。
特に砂漠マラソンの方は、その協力者とのエピソードを交えることで、ちょっと感動譚にもなってたりします。



全くの文系人間で、運動音痴ですらあった作者が、走り始めて3ヶ月でフルマラソンを経験し、3年ほどの間にトライアスロン、ウルトラマラソン、本書に紹介されているのも含めた僻地/極地マラソンを経験するようになるってのは、まあ尋常じゃないですね。
その根本にあるのは、
「チャレンジ精神」。
樋渡市長に通じるのはここなんでしょう。
実際、頭が下がります。



しかし僕には出来ないなぁw。
もう一年以上ジョギングはやってるんですが、とてもじゃないが「マラソン」にチャレンジするような状況じゃありません。
「要はやる気の問題」
まあ、そう言われれば、そうなんですけどね。
僕の第一目的は「ダイエット」なんで、そこら辺の立ち位置の違いもあるように思います。



でも読んでて楽しい気持ちになったし、前向きな気分が出てきたのも事実です。
「感動エピソード」の「置き方」はちょっと作為的すぎる気もしますが、それはそれとして、グッと来るものがあります。
何より走り続ける作者の姿には文句のつけようがありません。
「走る」ということに興味があれば、読んで損はないんじゃないでしょうか。
「コスプレでマラソンする」
というスタイルに、ストイック派のランナーは眉をしかめるかもしれませんがw。