鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

何か、中途半端:映画評「エージェント:ライアン」

「ロボコップ」のリブート作品の後に、「スタートレック」のリブートで人気者になったクリス・パイン主演の「ジャック・ライアン」シリーズのリブート作品を観る。
何だかなぁ・・・。

「エージェント:ライアン」



ただエンターテインメント作品については急速にCG技術が進んでるってのがありますからね。「スタートレック」シリーズのリブートが面白く出来てるのは、ここら辺の事情もあります。
作品の「真髄」がどうか・・・ってのはあるかもしれませんがね。


で、本作。
正直、敢えてリブートした理由が今ひとつ思い当たりません。
まあ個人的に今までのシリーズに思い入れもないので、どんな風に改変されてても、
「面白けりゃいいか」
だったんですが、結果中途半端なモノに仕上がってるように思います。



優秀な「分析官」であるジャック・ライアンが、国家を揺るがすような大事件に巻き込まれる。
ライアン・シリーズの面白味ってのは、この「巻き込まれ型」にあるんだと思うんですが、本作でのライアンは軍隊経験があり、基本的な身体能力は高い設定になっています。
でもってCIA分析官となって、事件に巻き込まれるんですが・・・
エージェント的な役割を振られることに対する戸惑いや苛立ちみたいなものが、殆ど描かれてないんですよねぇ。
そこが見所なのに!



でまあ、結構アクションをバンバンやったりします。
でもこのアクション表現、ボーン・シリーズなんかに比べると、どうも今ひとつシャープさに欠ける。
「それはライアンがプロフェッショナルじゃないから」
だったら、もっとオタオタさせるべきでしょう。
ここら辺が何とも中途半端な・・・。



クリス・パイン、キーラ・ナトレイ、ケビン・コスナー、ケネス・ブラナーと、主演陣は良いんですがねぇ。
ちょっと勿体ない感じがありました。



次はあるかなぁ。