鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」

・貴様いつまで女子でいるつもりだ問題
著者:ジェーン・スー
出版:幻冬舎


<作詞家でコラムニスト、アラフォー、生粋の日本人、
人生の酸いも甘いもつまみ食いしてきた>
「ジェーン・スー」は最近、夫婦でお気に入りのコラムニスト。
と言うよりはラジオパーソナリティでしょうか?
僕自身は「タマフル」のゲストで出て来たことから、妻は「たまむすび」に出るようになってからのファンで、今では「ジェーン・スーの相談は踊る」を毎週Podcastで聴いてます。
切れ味抜群のコメントに、毎度毎度感心したり、大笑いしたり。
「タマフル」で初めて聞いた時は「また変なキャラの女性を…」と思ったんだけど、ここまでブレイクするとは思いませんでしたねぇ。こうなると、今まで世にでてこなかったのが不思議な位ではあるんですが。



本書は「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」に続く、ジェーン・スーの第二作。
どうやらブログに書いた文章を中心にまとめたもののようです。



前作は結構「ネタ」的な作品だったんですが、本作は結構マジな内容の話が収録されています。(前作同様ネタ的なモンもあって、それはそれで爆笑ものなんですがね)
先に読んだ妻の感想は
「ここまで自分をさらけ出さんでも」。
僕もポツポツと読みはしたものの、読み終えるのには時間がかかりました。前作は一気だったんですけど。



まあ「10代、20代、30代」を、ツッパリ、悩み、自己否定と自己肯定を行き来し、笑も涙も恥も経験し尽くして来た「未婚のプロ」が、「40歳」になってフと肩の荷を下ろせるようになって、振り返って見たら…って感じですかね。
「解脱」までは行けてないw。
でも世間様に無駄に突っ張らかる無意味さを痛感し、「それはそれとしてサバイバルして、それなりに楽しむ術を覚えました」
…そう言う女性の「指南書」っつうか、女子会トークでしょうか。
ちょっとマジ路線が入ってますが。



エッセイとしては、もっと苦闘してたり、あるいは「解脱」路線で生活楽しんだりの方が一般受けするのかもしれないけど、
「もう苦闘はやめたんだけど、まだ戦いの余韻が」
って作者のポジションは、結構絶妙な感じがします。
こういうバックボーンを読むと、相談番組のパーソナリティとしての抜群な面白さの裏付けが理解出来たような気がします。



もっとも三作目は「軽め」路線で行って欲しいですけどね。
こういう「重い」のは、もうちょっといいですw。