鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「経済は世界史から学べ!」

・経済は世界史から学べ!
著者:茂木誠
出版:ダイヤモンド社(Kindle版)



駿台予備校の世界史の講師が、「経済」について世界史の視点から解説した作品。
「全然知らないなぁ」ってことはあんまりなかったけど、分かりやすいし、知識の整理のし直しになって、結構面白かったですよ。
「物語」が理解や記憶の上で役に立つことは知られてきてますが、本書では「世界史」を事象や言葉の「物語」として活用して言る訳です。年代だけを記憶するような「世界史」じゃ意味ないですけどね。



本書が取り上げているのは、
お金(「円・ドル・ユーロの成り立ち」「「世界経済と国際通貨」)
貿易(経済の自由化)
金融(投資とバブル)
財政(国家とお金)



「経済学」という意味では「基本の基本」かもしれませんが、日常での「経済」に関する知識としては十分じゃないでしょうか。
作者自身の「個人的見解」が時々目に付く感もありますが(特にアメリカとの距離感のあたり)、それも含め「今」に使える知識と言えると思います。



<本書をきっかけに、会社帰りの居酒屋談義や、家庭での親子の対話などで、日銀の金融政策などが話題になってくれれば、著者に撮って望外の喜びです。>(作者前書き)



なかなか、そういう風にはならんでしょうがねw。