鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「私はいつも私」

・私はいつも私 片岡義男恋愛短篇セレクション 別れ
著者:片岡義男
出版:角川e文庫(Kindle版)



iPhoneのKindleアプリに入れて、隙間時間で読むのに片岡義男の短篇は実に向いてます。
数日前にDLしてポロポロ読んでたのを、今日、ディーラーで車の定期点検してる間に、読み終えました。
そういうシチュエーションには何か向いてますね、この作者(笑)。



僕が片岡義男を読むようになったのは社会人になってから。
一番流行ってた時期は、
「けっ、すかしやがって」
てな感じで敬遠してたのをw、何かのキッカケで見直して、以降、折に触れて読むようになっています。
書店の本棚が真っ赤になってた時期は過ぎ去ってたので、時折出版される新しい短編集や、過去の作品の再編集版が出るたびにボチボチと・・・って感じですがね。
(古本屋で探す・・・ってほどまでの入れ込みはありませんでした)



多分、本書も少し前に再編集された短編集の電子書籍版だと思うんですよ。
他テーマでのセレクションもあった覚えがあるんですが、何でこれだけ電子化されてるのかはチョット分かりません。
片岡義男の場合、「出来/不出来」はあんまりないように思うんですけど。



そしてホボ確実に読んだことがある作品達を新鮮な気持ちで読み直せるというのも、「片岡義男」らしいなぁ・・・と(笑)。
さすがに「電話ボックス」なんて設定は時代を感じさせますが、そういう細部を除けば、殆ど古びてないのは大したものだと思います。
それだけリアリティがなかった・・・という見方も出来ますがね。



角川は電子書籍に熱心なので、もうちょっと片岡義男の短編集も電子書籍化されると有り難いですね。
隙間時間の暇つぶし用にw。